合気道基本技
スポンサードリンク合気道の上達への道
何事もそうですが、「好きこそものの上手なれ」と言いますように、合気道も上達の第一条件は、「合気道が大好きだ!」と言うことが上達への道の入り口です。好きであれば、毎日やりたいし、長く続けられます。「継続は力なり!」と言うことです。
次に大事な条件は「素直な心」です。先生の指導は、生徒を上達させたくて指導しているのであり、そこに疑いを持ち指導通りに動こうとしないことは、上達を妨げていることにしかなりません。
もちろん技の合理性など理解できない点については、質問をして理解を深めることは許されると思います。また、先生が変われば、同じ技でも、崩しやつくりのやり方が異なることもありますが、技が狙っている合理は同じなのです。したがってどちらが正しいとか正しくないとかはなく、どちらも正しいのです。
初めのうちは、技の合理を頭でわかっていても身体がついてきてくれず、手や肩に力が入ったりして、なかなか技の合理なる物を体感できないと思いますが、何回も何回も稽古を続けることにより「小さな気づき」かもしれませんが、たくさんの「気づき」を繰り返すことにより、技が磨かれていくのです。
合気道の極意は、すべて基本技の中に隠されています。それは些細な重心の移動だったり、体捌きの方法だったり、力加減かもしれません。その極意の一部を稽古しながら少しずつ気づいていくのです。その小さな気づきが集まって大きな進歩になるのです。
基本を繰り返し、技の稽古を何度も反復して磨き上げていくことこそが重要なのです。
合気道の形稽古の意味
合気道は、会津城内の柔術が元になっており実践的な武術ですので、体術だけでなく剣術もあれば杖術もあります。
合気道の技は日本刀の術理を含んでいるので、剣や杖も手の延長として扱えなければなりません。剣術の稽古は、自然と体術の稽古にも活かされます。木刀の素振りを続けるだけでも、姿勢を維持する力や、まっすぐに両手を切り下すと言った技術の鍛錬になります。
また、合気道の元になった「御式内」は殿中で使うことを目的とした武術ですので、座った状態で使える必要があり、正座の状態で素早く動くための膝行(しっこう)や座り技が出来なければなりません。
「形」は、何百年と掛けて先達の師が磨き上げてきた技をまとめ上げたものであり、その武道の極意であると言えるのです。「形」によって基本動作を徹底的に修練し技を鍛え、「命のやり取り」である武道の心と精神を磨くことにあると言えます。すなわち、合気道の技は形稽古でしか習得できない、危険なものばかりと言えるのです。
合気道の形稽古では自我を捨て、相手に合わせる稽古が大切です。すなわち相手を倒してやろうとか、痛めつけてやろうと言う自我を捨て、相手の動きに合わせ技を磨くのです。技をかける側と受ける側が互いに二人で技の合理に合った動きをし、素直になる稽古を続けることによって、技と心が磨かれるのです。そして、そこに裏打ちされた精神は、躾、作法、相手への感謝と言った心であると言うことなのです。
神楽坂合気道クラブの昇級審査内容
合気道の稽古を続けていくうちに、自分はどれだけ上達したのか知りたくなります。当日本合気道協会では「級」の審査は基本的には決めていますが、各クラブの代表の裁量で変更が可能です。従いまして、クラブによって多少審査内容などが異なる場合があります。
いづれにしても、「段」の審査は、日本合気道協会の師範が審査してくださいますので、黒帯に至るまでには必要な技をマスターしてなければなりません。
ここ神楽坂合気道クラブの昇級審査は3月、7月、11月の第三日曜の稽古のあとに行い、審査内容は以下の通りです。
あせらずに、一歩一歩進めていきましょう!(*^^)v
級 | 累計 | 受験資格 | 審 査 内 容 | 本数 | |
八級 | 日 | 入門後 14日以上 | 基本動作 |
運足法(八方向)、後方受身(立位)、 横受身左右(立位) |
4 |
片手取り |
相構え片手取り3本左右ー 正面当て、押倒し、小手返し |
6 | |||
七級 | 28 | 八級修了後14日以上 | 基本動作 | 手刀動作、前方回転受身左右(片膝立) | 3 |
片手取り |
逆構え片手取り3本左右ー 相構え当て、引き倒し、 転回小手捻り |
6 | |||
六級 | 42 | 七級修了後14日以上 | 基本動作 | 前方回転受身左右(立位) | 2 |
片手取り | 後方両手取り1本左右ー逆構え当て | 2 | |||
相構え片手取り1本左右ー脇固め | 2 | ||||
半座半立逆構え片手取り1本左右ー転回小手返し | 2 | ||||
五級 | 68 | 六級修了後26日以上 | 座技 | 正面打ち2本左右-押倒し抑え二通り | 4 |
基本技 | 当身技5本左右 | 10 | |||
基本の「つくり」 |
当身技2本左右- 本体の「つくり」 正面当て、 相構え当て |
4 | |||
関節技2本左右- 手刀上段の「つくり」 押倒し、 引き倒し |
4 | ||||
四級 | 94 | 五級修了後26日以上 | 座技 |
正面打ち2本左右- 押倒し逆手取り小手捻り抑え二通り |
4 |
基本技 |
肘技6本左右- 押倒し、腕返し、脇固め、引き倒し、腕捻り、脇固め |
12 | |||
基本の「つくり」 |
当身技3本左右- 本体の「つくり」 逆構え当て、 下段当て、後ろ当て |
6 | |||
関節技2本左右- 手刀下段の「つくり」 転回小手返し、小手返し |
4 | ||||
三級 | 120 | 四級修了後26日以上 | 座技 |
正面打ち2本左右- 押倒し順手取り小手捻り抑え二通り |
4 |
基本技 |
手首技4本左右- 小手捻り抑え、小手返し、転回小手捻り、転回小手返し |
8 | |||
投げ技 | 投げの形 表技(後の先の崩し)7本 | 7 | |||
基本の「つくり」 | 当身技5本左右-本体の「つくり」 | 10 | |||
関節技2本左右(順手逆手)- 握り返し上段の「つくり」 押倒し、引き倒し |
8 | ||||
二級 | 160 | 三級修了後40日以上 | 座技 |
正面打ち2本左右- 押倒し手首抑え二通り |
4 |
基本技 |
浮き技3本左右- 前落し、隅落し、引き落とし |
6 | |||
投げ技 | 投げの形 裏技(後の先の崩し)7本 | 7 | |||
基本の「つくり」 |
当身技2本左右- 勝機の「つくり」 正面当て、相構え当て |
4 | |||
関節技2本左右(順手逆手)- 握り返し下段の「つくり」 小手返し、転回小手返し |
8 | ||||
一級 | 200 | 二級修了後40日以上 | 基本技 | 乱取基本技17本左右(徒手にて) | 34 |
基本裏技 |
当身技の裏5本左右 脇固め、押倒し、下段当て、相構え当て、転回小手捻り |
10 | |||
関節技の裏5本左右 | 10 | ||||
押倒し、転回小手捻り、小手返し、脇固め、転回小手返し | |||||
基本の「つくり」 |
当身技3本左右- 勝機の「つくり」 逆構え当て、下段当て、後ろ当て |
6 | |||
関節技-肘持ちの「つくり」 | 16 | ||||
上段2本左右(順手取り、逆手取り) | |||||
下段2本左右(順手取り、逆手取り) | |||||
乱取法体捌き | 無構え→手刀使用(両手) ソフト短刀使用 |
尚、初段の審査は1級取得後100時間(66日相当)の稽古が必要です。 詳細は先生とよく相談し、早めに自分の計画を作られることをお勧めします。