2010年7月18日、19日夏期講習会風景(動画)
日本合気道協会では、毎年夏の初めころに夏期講習会を開催しています。志々田師範、成山師範の両師範から直接指導を受けることができます。今年は対象者を特に限定せず、年齢性別を問わず、高段者から初心者が一同に集まり汗を流すのは、とても有意義で楽しいものでした。
第一日目は「徒手乱取法の理念と稽古」というテーマで、志々田師範が下記内容で講義と実技を講習してくださいました。
『私たちの合気道は、富木謙治・大庭英雄両師範によって徒手乱取り法として形成され、基本の形17本と裏技の形10本が制定されました。その根源を探っていくと柔道創始者・嘉納治五郎師範の柔道思想に行き当たります。
嘉納師範が柔道を考える際に悩んだ点は当身攻撃にどう対処するかでした。富木師範はその課題を、顔面への攻撃にどう対処するかという形で考えられ、形の基本を制定されました。
私のここ数年の研究で明らかになった点を皆さんに分かりやすく紹介したいと思います。 特に今回の講習では、昭和36年頃から40年頃にかけて富木・大庭両師範から懸命に学んだ大先輩の方々の教えを参考に、徒手乱取りが形成された時代の精神と具体的な形の方法を学習します。』
第二日目は、「協会合気道(合気道競技)の基本練習体系」と言うテーマで、成山哲郎師範が講習してくださいました。
『富木師範が亡くなられた1979年の夏に行われた生前のご指導の模様や、成山師範との間に交わされた書簡を紹介しながら講習を行います。
ここでは「これからの練習方針」として「我々の合気道も稽古体系を一つにすればまだまだ国際化することができる」と力強く述べられる師範のお姿があります。社会人や大学クラブで指導者的立場にある方は勿論これから合気道を目指そうという初心者の方にも、是非その理論と実践を知って頂きたいと思います。
稽古内容は、富木師範曰く「技の極意」である単独・相対の基本動作、基本技17本とその応用技(中高段審査内容を中心に)、合気道の実力の核心である移動力と統一力をつけるための稽古(当身技と関節技のつくり)です。』
詳細参照:NPO法人 日本合気道協会HP JA指導部 夏期講習会
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